山口県阿武町で、決済代行業者3社から合計で4300万円余りが返還されたと報道がありました。
なぜこの決済代行業者は突然お金を返還したのでしょうか?
どこの会社なのかも気になります。
そこで今回は
- 決済代行業者がお金を返還!
- 決済代行業者がお金を返還した4つの理由
- 決済代行業者は何という会社?
についてみていきたいと思います。
【阿武町】決済代行業者が突然お金を返還!

山口県阿武町で、誤送金されたコロナ給付金の行方が問題となっていました。
逮捕された男性は「オンラインカジノで全額使ってしまった」と話していましたが、突然決済代行業者から対象のお金が返還されたというのです。
お金を口座から移しただけで、ほとんど使っていなかったのではないか、もしくはカジノで勝っていた可能性などが考えられます。また決済代行業者は、入金されたお金を外貨に変換して外国カジノの口座に入金するのですが、今回のケースは代行業者がそのままの金額を返金しているので、もしかしたらカジノにお金を送金していなかったのではないかとも考えられます
Yahooニュースより
戻ってこないかもと心配されていたお金が取り返せたことは非常に喜ばしいことです。
しかし、なぜ決済代行業者は突然お金を返還したのが疑問が残ります。次の章で詳しくみてみましょう。
【阿武町】なぜ決済代行業者はお金を返還した?4つの理由!
いまさらになってなぜ決済代行業者は誤送金のお金を全額返還したのでしょうか?
調査したところ、4つの理由が浮かび上がってきました。詳しくみてみましょう!
①ガサ入れを回避したいから

1つ目の理由として考えられるのは、決済代行業者が「ガサ入れを回避したいから」。
誤送金された男性が提訴&逮捕されて名前や素性が明らかになり、決済代行業者は入金されたお金が誤送金のお金だったと知ることになりました。
返還義務のあるお金を最も多額に入金された決済代行業者は、必然的に捜査対象になってきますよね。
何か警察には知られたくないやましい事業に手を出しており、そのガサ入れを回避するために早々に全額返還したことが考えられます。
Twitterではこのような投稿がありますが、決済代行業者が返還したお金が誤送金されたお金なのか、決済代行業者が身銭を切っているのかは、今後明らかになってくるかもしれませんね。
②お金をプールしていただけだから

2つ目の理由として考えられるのは、決済代行業者が「お金をプールしていただけだから」。
逮捕された田口氏は「お金は全額使ってしまった」と話しており、実際口座には誤送金されたお金は残っていませんでした。
田口容疑者は、お金をひとまず隠すのに精いっぱいで、カジノなどやっている時間などそれほどなかったと思います。まだ使っていないお金はあると思います。
Yahooコメントより引用
田口氏の口座からは連日に渡って出金されており、自分の口座からお金を出して隠す作業にかなり時間を割いていたと考えられます。
弁護士はまた、男性について、常習的にギャンブルをする人ではないと聞いているとしている。
Yahooニュースより引用
また、田口氏の弁護士によると常習的にギャンブルをする習慣はなかったそうなので、慣れていない田口氏が短期間に4000万円を超える金額をカジノで使い切るのも難しいのではないでしょうか。
よって、決済代行業者はほとぼりが冷めるまでお金を預かっているだけでしたが、問題が非常に大きくなってしまったために返還することを選んだ可能性が考えられますね。
③違法賭博への関与懸念があるから

3つ目に考えられる理由は、決済代行業者に「違法賭博への関与懸念があるから」。
今回、誤送金された男性は
町から誤って振り込まれた金を「海外の複数のインターネットカジノで全部使った」と説明している
毎日新聞より引用
とあり、オンラインカジノに使うために決済代行業者に出金したことがわかっています。
オンラインカジノは現段階では違法でも合法でもないグレーゾーンにある状況です。
◆オンラインカジノ現在の法律上の立ち位置
オンラインカジノ初心者ナビより引用
・海外のオンラインカジノ自体に違法性はない
・日本から海外のオンラインカジノをプレイすることについては、法律で定められていない
・法律がない=はっきり裁くことは難しいが、合法でもないため、現在は抜け穴状態
ただ、オンラインカジノ自体がグレーゾーンでも、違法賭博への関与懸念があるオンラインカジノ運営会社もあるのが事実です。
今回の件ではネットカジノの運営会社に対しても違法賭博開帳の疑いで捜査がされているという話もあります。
Yahooコメントより
決済代行業者が返金したとの報道ですが、こうした捜査から逃れるためにお金を返したとも考えられます。
今回の決済代行業者が、ブラックなオンラインカジノ運営会社と繋がるなど違法賭博への関与懸念があるために、早々に返還したのかもしれませんね。
④マネーロンダリングの片棒を担いでいたから

4つ目に考えられる理由は、決済代行業者が「マネーロンダリングの片棒を担いでいたから」。
マネーロンダリングとは「資金洗浄」とも言われ、
一般に、犯罪によって得た収益を、その出所や真の所有者が分からないようにして、捜査機関等による収益の発見や検挙等を逃れようとする行為
警察庁刑事局HPより引用
のことです。図で解説すると、

犯罪で得たお金をカジノに回し、そこで得た収益はクリーンなものとして戻ってくる、という仕組みです。
今回決済代行業者がオンラインカジノに資金を回すことを承知の上だとすれば、完全にマネーロンダリングの片棒を担いでいることになりますよね。
れっきとした犯罪です。
海外ではネットカジノでマネーロンダリングを行う事は多くあり、今回も男がそれを目的にネットカジノで使い果たしたと言い訳を使ったのであれば魔が差しただけではなく本当に悪質に思います。
Yahooコメントより
決済代行業者がマネーロンダリングについて知識を吹き込んだのか、単に決済代行業者として決済を請け負っただけなのかはわかりません。
しかし、もし犯罪と分かってマネーロンダリングに誘導したのだとすれば、決済代行業者の罪は大きいものですね。
【阿武町】お金を返還した決済代行業者はどこ?

今回誤送金のお金を返還した決済代行業者とはどこの会社なのでしょうか?
報道によると、逮捕された男性が出金した決済代行業者は3社あり、「A社」「L社」「M社」と表記されています。
出金記録では、ネットカジノの決済代行業者のA社に対しては27回にわたって3592万円余りを出金。さらに、L社、M社にはそれぞれ300万円・400万円を1回出金をしたということなんです。
Yahooニュースより
「A社」「L社」「M社」の具体的な会社名を調査してみましたが、現時点では特定に至る情報はありませんでした。
一部、この会社ではないかと推測されているものもありましたが、断定されていないのでここでの公表は控えさせていただきます。
誤送金されたお金の一部が返還されたことはホッとしましたが、その後ろに闇があるのだとしたら、しっかりと明らかになってほしいです。
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