エリザベス女王のご遺体が2022年9月19日夜に埋葬されました。
埋葬方法や棺の中、埋葬場所はどうなっているのでしょうか?
また、なぜ火葬せず埋葬なのかも気になりますよね。
そこで今回は、エリザベス女王の埋葬方法や場所、棺の中の様子に加えて、なぜ火葬しないのかもまとめました!
エリザベス女王の埋葬方法は?
2022年9月8日にお亡くなりになり、9月19日に埋葬されたエリザベス女王。
その埋葬方法や誰と埋葬されているかについて調査してみました!
国葬を終えて埋葬へ
2022年9月19日、世界各国から要人が集い、イギリスのエリザベス女王の国葬が行われました。
ウェストミンスター寺院で営まれた国葬は、それはそれは荘厳で、生前のエリザベス女王の気品と偉大さを感じさせる素晴らしいものでしたね。

国葬の後、エリザベス女王の棺はイギリス郊外にある聖ジョージ礼拝堂へ移動。

君主の象徴である
- インペリアルステート・クラウン
- 勺杖
- 宝玉
が女王の棺から礼拝堂の祭壇に移され、

聖ジョージ礼拝堂の地下にある王室納棺堂に下ろされて埋葬式を待つことに。
その後の埋葬式は親しい家族のみで行われ、一般には非公表の中、静厳に執り行われたようです。
埋葬方法は?

エリザベス女王は、埋葬式を経てどのように埋葬されたのでしょうか?
エリザベス女王の埋葬は、
埋葬といっても土の中に埋めて、地下で密閉されるわけではありません。
地下に埋葬されない棺は、完全に密封する必要がある。ある葬儀会社の最高経営責任者はWHBQに対しこう説明した。「地下に埋葬されない棺は外気にさらされるので、完全に密閉することがきわめて重要だ」
NEWSWEEKより
とあるように、「埋葬」と聞いて思い浮かべるような、土に穴を掘ってそこに棺を納め、上から土で密閉する埋葬方法は取りません。
最終的には埋葬式を待つために下ろされた「王室納棺堂」から棺を移し、
国王ジョージ6世記念礼拝堂の床下に棺を安置する(並べる)こと
がエリザベス女王の埋葬方法です。
誰と埋葬されている?

エリザベス女王が埋葬された聖ジョージ礼拝堂には、エリザベス女王以外に9人の王などが埋葬されています。
- エドワード4世
- エドワード7世
- ヘンリー6世
- ヘンリー8世
- ジョージ5世
さらに、エリザベス女王が眠る国王ジョージ6世記念礼拝堂には
- 父:ジョージ6世
- 母:エリザベス皇太后
- 妹:マーガレット王女
- 夫:フィリップ殿下
の近しい家族4人が埋葬されています。
亡くなった後もご家族の近くで一緒に過ごすことができているんですね!
エリザベス女王の棺の中はどうなってる?

エリザベス女王の棺の中はどうなってるのでしょうか?
残念ながら、エリザベス女王の棺の中は非公開で、中の配置や物品など詳しいことは公表されていません。
ただ、棺に関して
棺はオーク製で、腐敗防止の処理が施された特注品。王室メンバーが死去した場合はこうした棺を使用するのが一般的だ。また王室用の棺には、密閉度を高めるために鉛の内張りがされている。棺の内部に湿気が入らないようにするため。
NEWSWEEKより
女王の遺体にはエンバーミング(防腐処理)が施され、棺には鉛の内張りが施されているから、とてつもなく重いんだと、強奪の可能性を否定した。
NEWSWEEKより
と報道されており、
- エリザベス女王のご遺体はエンバーミングが施されている
- 棺はオーク製
- 腐敗防止の処置が施された特注品
- 鉛で内張り
となっているようです。
棺の重さは?

埋葬といっても土の中ではないエリザベス女王の棺は、先述のように、密閉するための施しがなされているので、とても重いようです。
故ダイアナ元妃の棺の重さは約250キログラムに達した
NEWSWEEKより
と、亡くなったダイアナ元妃の棺は約250kgとも言われていますが、エリザベス女王の棺はもっと重いのだそう。
約320kgとの情報もありましたよ!
エリザベス女王の埋葬場所は?

エリザベス女王はどこに埋葬されたのでしょうか?
場所について細かく調べてみました!
国王ジョージ6世記念礼拝堂

エリザベス女王が埋葬されている場所は
国王ジョージ6世記念礼拝堂
です。

国王ジョージ6世記念礼拝堂は聖ジョージ礼拝堂の一角にあり、画像を見ると1つの部屋のような位置づけにも見えますね。
どこにある?

エリザベス女王が埋葬されている国王ジョージ6世記念礼拝堂は、ロンドン郊外にあるウィンザー城の敷地内にあります。

1475年からおよそ50年の歳月をかけて建設された「聖ジョージ礼拝堂」というゴシック様式の礼拝堂がウィンザー城の敷地内にあります。
その聖ジョージ礼拝堂で埋葬式が執り行われ、最終的にその一角にある国王ジョージ6世記念礼拝堂に埋葬されました。
誰が建てた?

国王ジョージ6世記念礼拝堂は、1969年にエリザベス女王の私費で聖ジョージ礼拝堂の北側に増築されました。
記念礼拝堂は、王室納棺堂に埋葬されることを望まなかった女王の父ジョージ6世(1952年に死去)のため、女王が私費で増築させた。
Yahoo!ニュースより
エリザベス女王の父が王室納棺堂への埋葬を望まなかったことで増築されたものなんですね。
エリザベス女王は、自らが建てて家族が埋葬されている国王ジョージ6世記念礼拝堂に一緒に眠ります。
エリザベス女王はなぜ火葬しない?

エリザベス女王はなぜ火葬ではなく埋葬=土葬なのでしょうか?
エリザベス女王はキリスト教徒なので土葬なんです。
キリスト教では、死後に土の中で最後の審判を待つという考えがあるので、すぐに火葬して骨にしてしまうのではなく、基本的に埋葬=土葬します。

また、キリスト教徒にとってイースター(復活祭)はとても大切な日で、土葬された死者の復活を信じるものでもありますよね。
エリザベス女王は「王族」だからではなく、「キリスト教徒」なので、火葬ではなく土葬のようです!
ちなみに、エリザベス女王の妹・マーガレット王女は両親との安置を生前に希望したため、特例で火葬され遺灰として埋葬されています。
エリザベス女王という偉大な君主を失った悲しみはとても大きいですが、その思いは引き継いでいきたいものですね!
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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