4月に新入社員が入社して間もなく1カ月。
コロナ渦で直接のコミュニケーションがめっきり減ったことで、会社組織内では上司と部下がお互いにギャップを感じるケースが多く発生しているようです。
そこで従来の居酒屋での「飲みにケーション」に変わって登場したのがキーワードが「い・ざ・か・や」ミーティング。
上司が部下を理解するための方法として注目されています。
そこで今回は
- 「い・ざ・か・や」ミーティングとは?
- 「い・ざ・か・や」ミーティングで大切なことは?
- 「飲みにケーション」から「い・ざ・か・や」ミーティングへ
と題して詳しくみていきたいと思います。
「い・ざ・か・や」ミーティングとは?

「い・ざ・か・や」ミーティングとは一体何のことなのでしょうか?
これは、上司が部下のことを理解する方法として提案されているものです。
「い」意見しない
「ざ」さえぎらない
「か」解決しない
「や」8分以上、部下が話す
上司が部下とコミュニケーションを取る時に、この「い・ざ・か・や」の4つのポイントを押さえて話すことが推奨されています。
特に対象となるのは「片想い上司」と呼ばれる上司たち。
部下を理解したいけれど考えていることがわからずに困惑している上司のことです。
社内コミュニケーションを活性化するために、片想い上司はもちろんですが、社内全体でこの「い・ざ・か・や」ミーティングを
週1回・10分間・1対1
で実施するといいのが理想的だとされています。
「い・ざ・か・や」ミーティングで大切なことは?

「い・ざ・か・や」ミーティングで大切なことはどんなことでしょうか?
「い・ざ・か・や」ミーティングを提唱している龍谷大学臨床心理学科の水口政人教授によると、「い・ざ・か・や」の4つのポイントの中でも特に大切なのは
「か」=解決しない
ことだそうです。
部下が1対1の場で何か相談を持ち掛けるとまず腕まくりを始める。
解決してやるぞ!と上司がなると10分の会話の大半が上司の自分の思いや経験談を語る場になってしまう
NHK 関西NEWS WEBより引用
と言います。
思い当たる人も多いのではないでしょうか?この臨戦態勢が逆効果なのですね。
上司はとにかく部下の話を「聞く」ことが大切です!
「飲みにケーション」から「い・ざ・か・や」ミーティングへ

これまでは、
- 新入社員が入社=歓迎会で居酒屋へ
- 部下のことがよくわからない=「飲みにケーション」で居酒屋へ
というのが当たり前の流れだったと思いますが、コロナ渦で状況は一変。
「飲みにケーション」はめっきり少なくなってしまいましたよね。

同時に、上司と部下との関係性も変わってきているように感じます。
上司は部下を教える、導くという意識が強すぎると部下をコントロールしようとしてしまい、部下の本当の思いをくみ取れない悪循環に陥ってしまいます。
業務時間外に「飲みにケーション」するのではなく、業務時間内に週1回・10分間・1対1で「い・ざ・か・や」ミーティングを行う。
話をちゃんと聴くという『い・ざ・か・や』ミーティングを上司が上手にできるようになると、その組織はいい空気になっていくと思う
NHK 関西NEWS WEBより引用
前述の水口教授もこう話しています。
コロナ渦で働き方も上司部下の関係も変わる現代。それでも変わらないコミュニケーションの重要性。
『い・ざ・か・や』ミーティングを積極的に取り入れて、組織に好循環の風を吹かせてください!